ペット保険は入るべきか?必要か?いつ入る?迷うあなたへ。

あなたはペット保険に入っていますか?

最近ではペットショップで子犬を購入した時点で
自動的にペット保険に加入させられる場合もあるようです。

しかし本当にペット保険は入るべきなのでしょうか?必要なのでしょうか?

迷っているあなたに代わって調べてみました。

ペット保険、人気は高まっています。

ペット保険は年々加入者が増えているそうです。

2015年の時点でペット保険加入者は106.5万件となり、毎年二ケタ成長を続けているそうです。

 

その背景には、ペットの寿命が大幅に伸びている事にありそうです。

犬種によって違いますが、平均寿命は10~15歳だそうです。

 

昭和58年代では、犬の平均寿命は8歳にも満たなかったということです。

昔と比べるとずいぶん長生きになりましたね。

 

栄養豊富でバランスのよいドッグフードを食べていることと、
感染症予防ワクチンも定着したことが結果に結びついたのでしょう。

また、動物病院の数の増え、医療が充実したことも要因に入ると思います。

 

愛犬が長生きしてくれることは、とても嬉しいことです。家族の一員ですからね。

「ペットは家族」ですもんね。

出来る限りのことをして、長生きして欲しい飼い主が増えてきました。

 

でも悩ましいのは医療費が多く必要になること。

ペットは公的保険がないので、通常医療費は飼い主の全額負担になってしまいます。

たとえ病気やケガをしなくても、狂犬病予防注射、ワクチン接種、ノミ・ダニ薬、フィラリア薬など、
最低でも年に50,000円は必要になります。

これだけでも結構な負担ですが、さらに病気やケガなどしてしまうと、大変な出費となります。

 

そこで、ペット保険の出番という訳です。

ペット保険での毎月の保険料の支払いで、医療費を軽減しようということです。

 

以上、
ペットの寿命が延びたことと、
「ペットは家族」という意識、

これらがペット保険の人気が高まった理由だと思います。

 

愛犬にも保険証!?

また、ペット保険が手軽に使えるようになったのも、人気上昇の要因だと思われます。

保険に加入するとペットに保険証が発行され、病院窓口で“保険証”を提示すれば、保険金がその場で精算できる保険が登場しました。

 

今までのペット保険ですと、病院窓口での清算は一時全額自己負担となり、
あとで請求すれば保険金がおりるという仕組みでした。

もちろん今でもこの仕組みの保険がほとんどのようですが、請求手続きの手間がかかります。

 

上記のように、人間の保険証のように使用することが出来れば、とても便利ですよね。

ペット保険は万能ではない

しかし気を付けたいのが、ペット保険の補償内容(範囲)です。

ペット保険は、毎年受ける狂犬病予防注射やワクチン接種は補償されません。

もちろんフィラリア・ノミ・ダニ等の駆虫薬および薬剤投与等の処置費用も補償されません。

また、去勢手術や避妊手術も補償されません。

(下図参照)
保険の補償範囲

〇  病気・ケガの診療費

×  ワクチン接種など予防行為
×  去勢・避妊などの健康体に施す処置
×  予防接種により予防できる病気
×  既往症や先天性異常も保険は支払われません。
×  自然災害による傷病

〇は補償される。 ×は補償されない。

つまり特別な病気やケガでない限り、保険金は出ないのです。

ではどんな病気だと保険が支払われるのでしょうか?

消化器系疾患:胃腸炎・下痢・異物誤飲・歯周病など
皮膚疾患  :アレルギー性皮膚炎・膿皮症・真菌症など
耳疾患   :外耳炎・中耳炎・内耳炎など
骨格系疾患 :パテラ・骨折・股関節脱臼など
眼科疾患  :結膜炎・角膜炎・緑内障・白内障など
感染症   :コクシジウム・回虫症など
泌尿器疾患 :腎不全・膀胱炎・尿石症・前立腺肥大など
脳神経疾患 :椎間板ヘルニア・髄膜炎など
(参考サイト:https://www.ipet-ins.com/about/subject)

以上は、保険によって異なりますのでご注意ください。

 

保険に加入するのは「万が一」に備えるためですが、
その万が一に遭遇したことがあるかないか、多いか少ないか・・が大切なポイントです。

保険が支払われるような病気にかかる事がそんなにあるのか?

あったとしても、その病気にかかる治療費と、
毎年かかるペット保険料を考えると、どっちが高いのか。悩むところです。

 

ペット保険の保険料は、保険会社や補償率によって違いますが、
たとえば柴犬ならだいたい1か月1,500~3,000円です。

1,500円だとすると年間18,000円。

保険のきかない狂犬病予防注射、ワクチン接種、ノミ・ダニ薬、フィラリア薬など、最低でもかかる50,000円にプラス18,000円が必要になるわけです。

 

ペット保険に入るタイミング

さて、ペット保険に入るとしても、どのタイミングで入るのが良いかを考えてみましょう。

はじめに言いましたが、最近ではペットショップで子犬を購入した時点で
自動的にペット保険に加入させられる場合も多いそうです。

つまり0歳のときからペット保険に加入することになります。

 

しかし本当に0歳からペット保険は必要でしょうか?

たとえば柴犬について、年齢別の保険請求が多い病気について調べてみました。

0歳    下痢・皮膚炎・胃腸炎・嘔吐・外耳炎
1~2歳  皮膚炎・外耳炎・下痢・アレルギー性皮膚炎・胃腸炎
3~6歳  外耳炎・皮膚炎・アレルギー性皮膚炎・下痢・胃腸炎
7~9歳  外耳炎・皮膚炎・胃腸炎・白内障・緑内障
10~12歳 外耳炎・皮膚炎・嘔吐・膀胱炎・関節炎
13歳~  膵炎・僧帽弁閉鎖不全症・前立腺肥大症・椎間板ヘルニア・腎不全
(参考サイト:https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet-ms/detail/2701/)

 

上記をよく見ると、6歳までは外耳炎・皮膚炎・アレルギー性皮膚炎・下痢・胃腸炎の病気です。

これらの病気もたしかに保険で補償されるようですが、
治療費はそんなに高額ではありません。

 

7歳から白内障・緑内障など今までかかったことのない病気になっています。

白内障・緑内障となると、手術も必要になってくるかもしれませんし、
治療費も高額になってきます。

 

つまり、ペット保険は7歳になる前に加入すればいいのではないか?と私は思います。

もちろん一概には言えません。
0歳で重大な病気にかかってしまうペットもいますからね。

あくまでも飼い主の判断となります。

 

またペット保険の加入年齢制限も気を付けなければいけません。

新規の加入年齢制限は、早いもので7歳11ヶ月です。
遅いものだと16歳11か月で新規加入できます。