
目次
1.犬には友達が必要か?
2.犬の友達の作り方
3.他の犬と接する時のしつけ
1.犬には友達が必要か?
犬には友達が必要なのでしょうか?
これには様々な意見があり、どれが正解とは言いにくいです。
●犬には友達が必要とする意見。
友達がいた方がストレスも減るし楽しみも増える。
うちの愛犬は柴犬ですが、近所のミニチュアシュナウザーと友達です。
ミニチュアシュナウザーはいつもオシャレな服を着ている2歳年上の女の子です。
散歩で会えば、遠くからでもお互いに気付きあい、尻尾を振って近寄って、匂いを嗅ぎあって喜んでいます。
友達と会えた後は、ルンルンと足取り軽く歩きます。
会えて良かった~、挨拶交わせて楽しかった~と体で表現しています。
そんな姿を見ると、飼い主の私も嬉しい気持ちになります。
ただ、犬は元来”群れ”で活きる動物で、つねにそこには順位があり、
友達という感覚ではなく、順位付けの対象となるもの。という意見もあります。
●犬には友達は必要ではないとする意見。
友達が必要と考えるのは人間のエゴであり、犬は全く必要としていない。
ドッグトレーナーの藤井聡さんは、犬に友達は必要ない!という考えです。
犬のための散歩すら必要ないとさえ言っています。
飼い主さんに可愛がられていれば、友達がいなくても十分幸せなのです。
犬に友達が必要かどうか・・・それは飼い主の判断にお任せします。
ただ、友達が必要でなくても社会性は身につけておかなければいけません。
2.犬の友達の作り方(社会性の身につけ方)
子犬の頃に社会化ができていないと他の犬が苦手になってしまい、
散歩に行くたびにストレスになってしまいます。
そこで、犬の友達の作り方を考えてみましょう。
まず、子犬の頃に出来るだけ多くの犬と接して関わりを持つことが大切です。
先輩の犬たちと接するなかで、社会性が身についていきます。
そうすると、今後散歩で他の犬に会っても、吠えたり噛みついたりしなくなります。
たとえば犬同士の挨拶の仕方や、イヤな犬のかわし方も先輩犬から教わるかもしれません。
相手の犬の気持ちを読み取る方法も身につけるかもしれません。
犬のカーミングシグナルを理解するようになる場合もあります。
(犬のカーミングシグナルとは、他の犬に対して、あるいは自分に対して、争いが起きないように感情を落ち着かせるための、 犬に生まれつき備わった非音声的言語)
実際うちの愛犬も、友達のミニチュアシュナウザーと知り合ったのは子供の頃です。
散歩デビューして間もない頃だったと思います。
このミニチュアシュナウザーに挨拶の仕方を学んだのかもしれません。
今ではどんな犬種に会っても吠えたり噛みついたりしません。
好意的な相手には上手に挨拶もできます。
しかし成犬になってからの社会性作りは難しいかもしれません。
だから無理に作る必要はないと思います。
子犬の頃に社会化ができず他の犬が苦手なのに、今さら仲良くなれと言われてもストレスになるだけです。
人嫌いな人間がいるように、犬嫌いな犬もいます。
人間のエゴで犬を苦しめるような行為をしてしまうことは絶対にやめましょう。
3.他の犬と接する時のしつけ
犬同士が出会ったときは、
・決して正面から犬の勢いに任せて鼻を突き合せないこと。
・犬のボディランゲージ、すなわち毛が逆立っていないか、尾や耳の表情はどうか、腰が引けているか、胸をいつもよりも反らしているか、などをよく観察すること。
これがトラブルや事故の防止に絶対不可欠です。
散歩中に他の犬と出会った時のしつけ方はこちらの記事を見てください。
先にも言いましたが、ドッグトレーナーの藤井聡さんは犬に友達は必要ないという考えです。
ですから散歩中に他の犬と出会った時のしつけ方もしっかり教えてくれています。
他の犬と出会った時のリードの扱い方一つで、自分の犬の安全が確保できます。
自分の犬が友好的で、お散歩で出会う犬とも仲良しであれば何も問題ありません。
でも全ての犬がそうでないことは念頭に置きましょう。
人嫌いな人間がいるように、犬嫌いな犬もいます。
あなたは友達が欲しくても、あなたの犬は友達を求めていないかもしれません。
あなたの犬が友達を求めていても、相手の犬は友達を求めていないかもしれません。
人間のエゴで犬を苦しめるような行為をしてしまうことは、本末転倒です。