歯みがきのしつけ方と仕方

犬も歯磨きは大切です。

歯磨きを怠っていると、のちのち困ったことになります。

知人の柴犬は、歯磨きをしていなかったために歯がもろくなり、
固いひづめを噛んで第1後臼歯が欠けたそうです。

また別の知人のゴールデンレトリバーは、口を開けるな!と言いたくなるほど口臭がひどくなったそうです。

こうなると可哀そうなのはワンちゃんですよね。

 

飼い主がちゃんと日頃からケアしないといけません。

 

犬の歯は、強いようで意外ともろい。

犬は唾液が少ない為、人間よりも歯垢が付きやすい。

だから歯みがきを怠ると歯垢が溜まり、歯は黄ばみ、唇が赤黒くなってしまいます。

さらに口臭も臭くなり、
やがては歯周病や虫歯、歯肉炎、歯槽膿漏になってしまいます。

 

犬は歯垢が歯石になるスピードが速く、
人の25日に対し、犬は3~5日で歯石になってしまいます。

実に人の5~7倍のスピードです!!!

しかも、高齢になると、さらに速まるとか!!!

 

これを知ってしまったら焦らずにはいられませんよね。

 

犬の歯が弱ってしまうと、

正常に食べ物を噛むことができなくなり、食欲不振になり、栄養不足に繋がります。

さらに菌が歯から内臓にも入り心臓病なども引き起こす可能性があります。

 

歯みがきはいつから?

乳歯が永久歯に生え替わるのは、だいたい生後7ヶ月頃です。

 

それまでは歯みがきしなくてもいいと思われがちですが、

歯みがきをするという行為に慣れさせるためにも、

少しでも早いうちから始めた方がいいと思います。

 

歯みがきの頻度は

理想は毎日1回の歯みがきです。

毎日する方が、犬も習慣になるので抵抗が少なくなるみたいです。

毎日は無理でも、週に2~3回はした方がいいですね。

 

いつも健康で居てほしいし、少しでも長生きしてほしいから、

なるべく毎日歯みがきをしてあげたいですね。

 

では、歯みがきを上手にするためのしつけはどうすればいいのでしょうか?

 

歯みがきのしつけ

犬に歯みがきをしつけるには、子犬の時からマズルを触って慣らす必要があります。

口や歯を触ったり、口の中に手を入れる練習もしておくと良いでしょう。

 

成犬になってからやろうとしても、かなり嫌がりますからね。

口や歯を触られるのが慣れていると、歯みがきへ移行しやすいです。

 

歯みがきの仕方

まずガーゼによる歯みがきから始めましょう。

 

ガーゼを指に巻き、歯みがきジェルを塗って、さっと拭く程度です。

前の歯から始めましょう。

 

歯みがきジェルが美味しい味になってますので、
ガーゼを舐めにくるついでに比較的簡単に歯みがきが出来ます。

 

無理せずに、嫌がるようなら一旦やめて、また再会する。

これがコツと言えばコツでしょうか。

 

嫌がっているのにしつこく続けていると、口も開けなくなってしまうので注意して下さい。

 

犬歯も磨いてあげましょう。

 

 

虫歯になりやすい歯は、上顎の第4前臼歯、下顎の第1後臼歯、そして犬歯です。

歯垢・歯石がつきやすく、歯周炎も進行しやすいそうです。

 

 

特に上顎の第4前臼歯と下顎の第1後臼歯は黄色くなりやすいです。

 

 

 

ガーゼでの歯磨きにも慣れて来たら、歯ブラシに変更してみましょう。

 

歯ブラシは、成犬でもソフトで小さいヘッドの歯ブラシが良いそうです。

人間の子供用のやわらかめの歯ブラシでも良いと思います。

 

まず、歯ブラシを歯に当てる練習からはじめます。

慣れるまでにはちょっとコツが必要かもしれません。

 

ちょっとでも歯ブラシを歯に当てることが出来たら、ご褒美におやつをあげましょう。

焦らずに、徐々にしっかり磨けるようになればいいと思います。

 

歯みがきガムを使う

歯みがきガムを使うのも手段の一つだと思います。

たとえばこんな歯みがきガム。

味はおやつほど美味しくないみたいですが、

時間をかけて噛み、結局全部食べてしまいます。

 

虫歯になりやすい第4前臼歯、第1後臼歯で噛ませるのがコツだそうです。

ゆっくり時間をかけて噛むことで、歯の間の食べカスなどが取れ、歯垢をかきとってくれるみたいですね。

 

でも与えるガムの大きさには気をつける必要があります。

 

ガムは大きすぎると口内を傷つけるかもしれませんし、
小さすぎると丸飲みして消化管に詰まる可能性もあります。

 

商品の表示を確認して、愛犬に合った適正サイズを選びましょう。